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葺き替え 芝棟編


 
メゾンUです♪
 
 
今回は茅葺屋根の上部が草
というこれまたびっくりの芝棟についてお話ししたいと思います。


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2022年秋ごろの外観 屋根の上の緑色はふさふさ芝生です。

 
元々お花屋さんとして十数年働いていた私。
パリの修行も花のためでした。
花が大好きな私のためのような屋根ではありませんか♡
(なんでもいい風に考えるようになってきました…)


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ちなみにこちら一年間勤務したパリのお花屋さん。
自然と寄り添ったブーケが素敵なところでした。

 

茅葺屋根の最も高い部分の棟に草や花
そして木が生えている家があり、これを芝棟(しばむね)と言います。
土の重さと植物の根を張り巡らせることで屋根を補強します。

 
『本当に水漏れしないの?』いろんな方に聞かれましたが
そろそろ屋根完成から一年たちますが水漏れは全くありません♪

 
諸説ありますが
この方法は日本の東北の方から始まったと言われており
実際今でも存在します。
それが南フランスの方にも伝わり
世界でも見ることのできる伝統工法の一つになるそうです。



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今回は野芝を使用しました
 


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土を屋根上まで運ぶという重労働!本当にかなりの量が運ばれました…
職人さんも沢山来てくれて、みんなで連携作業で上まで運びます。



  
当初イギリスの茅葺にあるヘーゼルナッツの木の枝を模様のようにして
棟の茅をおさえる方法を茅葺職人の相良さんに安易に相談したところ
それは日本の気候では難しいというお返事。


草棟イギリス.jpg
↑ちなみにこちらが上記ヨーロッパの技(見にくくてすみません!)


無理難題を言う私たちに提案してくれたのがこの芝棟でした。



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2021.6月 茅の上に防水シートを敷き、
麻布に土をたっぷりいれ包み込み、ロープで縛ります。



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土にたっぷり水を吸わせてから芝生を二枚分、裏表と重ねて置いていきます。
ロープで縛り、そしてまたたっぷりお水やり。




ではーーーそれにしてください!
と、はじめと思いは違ったので少し迷う気持ちもありましたが
改めて調べると、我が家にはこれしかないという気持ち。

プロは初めからお見通しですね。
そしてとどめの一言。


 
芝棟には球根も植えられるので集めておいてくださいね。』
なんと!!そんな素敵なことが!!
しかし花は大好きだけどなんでも植えりゃいいものではありません。
バランスが大切。
何も植えず緑の芝のみも好きだな・・
いや
欲張りなのでどうせなら色々植えたい・・
ああどうしよう・・



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敷き終わって下から眺めて、なんとも不思議な光景でした。
屋根の上に、芝生が生えてる((笑))!!
それにしても、6月の暑い日の作業でした!!
疲れたけど、すごい達成感♡
 
 
そして植えるタイミングが真夏となり、、真夏!!!
球根を植えるには、バットタイミングでは!?
またそんな時期には球根は市場に出回っていません。
結局去年の秋植え球根の植えずじまいだった子たちや鹿子百合
噂を聞いた親戚が庭に咲いたムスカリやセダムを持ってきてくれました。



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屋根の上で迷ってる時間はないのでとりあえずの下書きです
 
くさかんむり(茅葺職人)さんも
花しょうぶなどの伝統的な花を準備してくれていました。
なぜ花しょうぶ?と思いましたが芝棟にはこれがぴったり。
しっかり屋根に根を張り、乾燥にも強く水もしっかり吸うことから、
芝棟にはこの花が多く使われてきました


またセダムも芝棟にはよく見られるそう。
あとは小鳥たちが運んできた種から
いろんな花が増えてゆく
という物語のようなお話。



  LINE_ALBUM_芝棟_220129_9 - コピー.jpg芝棟1.jpg
今期の夏の間のみ水やりができるよう、上にホースを引っ張り半自動の灌水システムです。
私の職人姿も少し様になってきた気がしております(笑)


バランスを考えながらあるものを植えてなんとか完成。
さあ!!咲くかな?どうかな?!
不安と期待でドキドキです。今季春の記事をお楽しみに♪



草棟1.jpg
2022年秋ごろ撮影 夏の間はほぼ毎日水やりしていました。
育ってくれていてほっとしたことを覚えている一枚です。


~古民家・メゾンU編 第10回~



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